遺贈メディア
手続きだけのプロではなく、人生に寄り添い想いをつなぐ人~承継寄付診断士の役割
相続における寄付の専門家となるための資格である承継寄付診断士。本記事では、どのようなことを学び何を目指す講座なのかご紹介していきたいと思います。
2024年度の当会の実態調査によれば、70代であれば、83.9%の方が「遺贈寄付を知っている」と回答されており、認知度は上がっている遺贈寄付。しかし、遺贈寄付を知っている人の75%が「実践したい」と回答しながらも、「やり方が分からない」「情報が少ない」という声が多く、遺贈寄付を実行された件数は2022年度で1040件と多くはないのが現状です。
ニーズはありながらも、決めるまでのハードルが未だ高い状況にある遺贈寄付。そのニーズに応え、安心できる相談先として相談される方の意向に沿った形で寄付を実現させるための支援を行い、その方の想いと財産を次世代に繋ぐために必要な能力を身に付けるための専門資格が承継寄付診断士です。
遺贈寄付という制度を、基礎から学び、相談される方に自信をもってご提案するために必要な知識を身につけるための様々な講座が用意されています。
ただこの講座は、税務法務のプロの方が受けるためだけのものではありません。そしてもちろん、受講前の段階で遺贈寄付に詳しくある必要もありません。
遺贈寄付に携わる人の多くが口にされるのが「想いに寄り添う」「人生の最後の選択肢を」という言葉です。遺贈寄付に携わることは、相談される方の人生、その締めくくりと向き合うことでもあります。
実際、講座受講のきっかけとして、遺贈寄付に携わる中で中途半端な知識や想いでは向き合えないと感じて、より遺贈寄付という仕組みを勉強されるために…と理由を挙げる方もおられます。
手続きを進めることのできるだけ知識を持ちながら、もっとも大切なのは、その方の想いをくみ取り、寄付をされるに至ったその方の人生に寄り添い、想いをつなぐことのできる人。
想いをつなぐ人になるための準備が、この承継診断士講座なのです。
実際に承継寄付診断士の講座内では、不動産、現物寄付まで税務的な手続きの基礎や、法務的な手続き周りの講座や
寄付先となる社会貢献活動をしている団体の話を聞く講座、そして、社会課題を広く学び捉えることのできる講座などもあり、多様な側面から学ぶことができるようになっています。
知識面でも心情的な面でも、人生の締めくくりに抱く想いを安心して託していただくための、基礎を固めていただくための講座になっているのです。
>>【2025/8/2(土)二級承継寄付診断士講座開催予定】
承継寄付診断士講座に興味を持ってくださった方はこちらより詳細をご覧くださいませ。